showもない

ぶっ飛んだピアスを身につけて欲しい

日なたの窓に憧れて

スピッツと言うバンドが30周年を迎えました。僕が初めてファンクラブに入ったミュージシャンで、9月には初めて生でライブを観れると言う事実が今から楽しみで仕方ありません。

 

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私事ですが、ハライチの岩井氏に顔が似ているとよく言われ、勝手に親近感を覚えています。

そんな彼が30周年を機にスピッツを語っています。余計に好きになってしまいました。好きなもの×好きなものの化学反応は強い。

 

で、なんで今回の記事を書いているかというと、改めて「日なたの窓に憧れて」を聴いたらめちゃめちゃ良かったから、それだけです。

 

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君が世界だと気付いた日から

胸の大地は回り始めた

一行もない出だしの歌詞に、楽曲の世界観が凝縮されていて、どうしようもなく恋に浮かれた様が伝わってくる。

どういうプロセスを経たらこんな歌詞が出て来るのか甚だ謎です。だって君が世界だと気付かないし、気付いても胸の大地は回らない。胸の大地ってなんだよ、胸筋か?胸筋の起伏を山脈に例えているのか?にしても意味が分からん。この際「胸の」を無視したら大地が回り始めたになるわけで、この星ほ自転していない、もしくは公転していないってわけ?そんな星あるかい。しかもそれが君のせいで回り始めたの?神じゃん。君、神じゃん。天地創造でさえ四日目で太陽と月を作るって言うのに。

 

しかし何よりも、演奏が歌詞を楽曲に落とし込んでいくテクニックが素晴らしい。誰かが「歌詞が脚本で、バンドは演出」と言っていたまさにそれ。

崎山氏のドラム、特にハイハットの刻みが異様に心地良い。心をチクチクと刺されるようで、片思いのソワソワした感じを彷彿とさせるんです。

それからクジヒロコ氏のキーボード。ゆらゆらした陽炎じみた音色で、軽快なリフを繰り返す。正に落書きだらけの夢の中を漂うような、路頭に迷いながらも浮かれているような。メリーゴーランドのような。

音色やフレーズ、リズムパターンを言葉で表現しようと悩んでいると、歌詞にでてくる形容詞が、比喩が、ピタリと当てはまってくるこの感覚。

 

草野マサムネ氏は偉大ですが、僕はスピッツが好きです。